淡路島日本遺産の快挙です!
きっと、なかなかに
マニアックな話題なのですが、
2016年から関わってきた
弥生時代の歴史遺産の中でも、
「国の史跡になる」というのは
喜ばしいことー!!
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鉄製の漁具や青銅製の中国の
鏡の一部が発掘された
弥生時代の遺跡で
兵庫県淡路島にある舟木遺跡が、 国の史跡に指定されることに
なりました。
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NHKでも放送されました!
兵庫県淡路市にある舟木遺跡は、1世紀前半から3世紀前半の、弥生時代後期から終末期の集落跡で、平成28年度から淡路市教育委員会が発掘調査を行ってきました。
その結果、竪穴建物20棟の跡が見つかり、▼近畿地方では初めて発見された魚を突くための「ヤス」など鉄製の漁具が確認され、▼2世紀ごろに中国で作られた青銅製の鏡の一部、▼淡路島では3例目となる「絵画土器」の破片などが相次いで見つかりました。
20日、文化庁の文化審議会は、舟木遺跡について、山あいの場所にありながら最先端の技術や情報を入手するため、海沿いに住む人たちとの深いつながりがあり、九州と畿内を結ぶ窓口の役割を担ってきた可能性が高いことなどが貴重だとして、国の史跡に指定するよう文部科学大臣に答申しました。
淡路市教育委員会の伊藤宏幸 文化財活用等担当部長は、「日本が大きく変わろうとする時代を知るうえで、舟木遺跡は大きな手がかりを与えてくれるものだ。今後も調査研究を行い、多くの人に訪れて見てもらえるよう魅力を発信していきたい」と話していました。
今回の舟木遺跡の指定で兵庫県内の国指定の史跡は55例目になります。
【遺跡を見つけたのは小学生】。
淡路島の舟木遺跡は昭和41年に発見されました。
見つけたのは小学1年生の女の子で、国の史跡に指定されることについて61歳になった女性は「ふるさとを誇りに思う」と喜んでいます。
舟木遺跡を発見したのは兵庫県淡路市の出身で、現在は大阪・泉南市に住む安井(旧姓・太田)陽子さん(61)です。
安井さんは小学1年生だった昭和41年の冬、自宅近くの丘で遊んでいたところ、落ちていた赤茶色の変わった土器の破片を見つけたということです。
翌日、みんなに見せたくて小学校に持って行くと、貴重なものかもしれないということで、先生が専門家に相談し、その後の調査で弥生時代の遺跡と分かりました。
昭和42年1月13日付けの毎日新聞の淡路版に大きく取り上げられ「島内一大きい住居跡?あっぱれ1年生の陽子ちゃん」というタイトルで、遺跡の発見のいきさつが紹介されています。
記事には「調査の結果、ツボ、カメなど弥生時代末期の日常生活用品の壊れたものがザクザク見つかった」などと書かれていて、調査にあたった専門家が「それにしても小さな小学生が遺跡をみつけたのだから感心だ」と語っています。
安井さんは大切に新聞を保存していて、今回の話を聞いて記事を読み返し、再び、歴史に興味がわいてきたということです。
安井さんは、「およそ50年の時を経て調査が進められたことに感謝するとともに、出身者として誇りに思う。遺跡のことを多くの人に知ってほしいです」と話していました。